320kbpsで保存すると何が変わる?
MP3に変換すると、どうしても音の一部が削られます。ビットレートが高いほど削られる量は少なく、320kbpsなら、シンバルの響きや残響、左右の広がりまでほぼそのまま残ります。
ただし、元の音より良くはなりません。YouTubeの音声は、多くの動画でAACかOpusの128〜160kbps程度です。320kbpsは、その音をできるだけ削らずに写すための設定です。
5.1chのサラウンド音声がある動画では、YouTubeが384kbps前後の音声も配信していて、その場合はこちらから変換します。変換前の表示で、どちらなのかが分かります。MP3はステレオの形式なので、2chにまとめて保存します。
実際に変換して測った結果
クリエイティブ・コモンズの短編アニメ「Big Buck Bunny」(YouTubeのID:aqz-KE-bpKQ)の最初の60秒を、2026年8月22日にビットレートごとに変換し、できたファイルをffprobeで測りました。元の音声は、Opusの128.6kbps、48kHz、ステレオでした。
| 選んだビットレート | 測った結果 | 60秒のサイズ | 処理時間 |
|---|
| 64kbps | 64kbps | 約0.5MB | 9秒 |
| 128kbps | 128kbps | 約1.0MB | 10秒 |
| 256kbps | 256kbps | 約1.9MB | 9秒 |
| 320kbps | 320kbps | 約2.3MB | 9秒 |
分かったことは3つです。選んだビットレートはどれも表示どおりでした。処理時間はほとんど変わらないので、320kbpsを選んでも待ち時間は増えません。そして、ファイルが64kbpsの4.7倍になっても、元の音声は128.6kbpsのままです。
サンプリング周波数は元の音声と同じ48kHzで、変換し直しはしていません。
なお、2026年9月に確かめたところ、この動画には5.1chの音声(AAC、約388kbps)も用意されていて、いまはそちらから変換しています。
「スタジオ品質」をうたうサイトについて
YouTubeの音声を元より高音質にできる変換サイトはありません。YouTubeが圧縮で捨てた音は、どのツールでも戻せないからです。「CD音質」や「ハイレゾ」をうたう変換サイトがあっても、中身はYouTubeの音声をMP3にしたものです。
このサイトが320kbpsをすすめる理由は、変換でそれ以上の音を失わないためです。
ビットレートの選び方
音楽なら320kbps。何度も聴く曲や、ライブ、DJミックスにはこれを選んでください。256kbpsでもほとんどのイヤホンで差は分かりません。話し声が中心なら128kbpsで十分です。
1時間あたりのサイズは、320kbpsで約140MB、128kbpsで約56MBです。ほかのビットレートでも保存したいときは、通常のMP3変換を使ってください。
iPhoneやAndroidで使う
iPhoneはSafariで開いてください。MP3は「ファイル」アプリの「ダウンロード」に入ります。Androidでは「ダウンロード」フォルダに入り、音楽アプリが自動で見つけます。パソコンでも、ブラウザで開くだけです。
何時間もある録音は、320kbpsだと時間切れになることがあります。そのときは256kbpsで試してください。音の差はほとんどありません。